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美術新人賞 デビュー2015 受賞・入選速報!

美術新人賞 デビュー2015 受賞・入選速報! 今年で3回目となる本誌主催の《美術新人賞デビュー》の入選者がこのほど決定しました。 今年はエントリー総数が過去最高の272件で、1次の書類選考を通過した88点が最終審査の対象。例年通り本江邦夫(多摩美術大学教授)、立島惠(佐藤美術館学芸部長)、河嶋淳司(日本画家)、丸山勉(洋画家)、ミヤケマイ(美術家)、齋正機(日本画家)の6氏により、実作を前に厳正な審査が行われ入選・受賞31点が選ばれた。 グランプリには行晃司(ユキ・コウジ)さんの《愁い》(1991年生、広島市立大学大学院博士課程前期芸術学研究科在学中)。シンプルな構図の中に緻密な技巧と緊張感が凝縮された力作。満票によるグランプリ選出となった。

グランプリ 行晃司 《愁い》

準グランプリの山本真澄さん(85年生、京都造形芸術大学卒業)、廣江友和さん( 76 年生、武蔵野美術大学卒業)の2名は好対照。廣江さんの《still life》はタイトル通り静物を丁寧な筆致で描きながらも、あえてテーブルを簡略化することで現代アート的な風味をもたせた。山本さんの《長鳴鳥》は日本画伝統の薄く淡い画面に人物と鳥を描きながら、どこかシュールな印象も受ける。対照的ながらも、伝統の上に独自の作風を築こうとする姿勢が共通する。

準グランプリ 山本真澄 《長鳴鳥》

準グランプリ 廣江友和 《still life》

準グランプリ 廣江友和 《still life》

また、奨励賞には、吉田絢乃さん(87年生、多摩美術大学大学院美術研究科修了)とすーさん(本名:鈴木裕太、80年生、多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業)。ともに独特の視点でモチーフを眺めながら、それを具現化するしっかりとした技術が評価を受けた。

奨励賞吉田絢乃 《座すひと》

奨励賞吉田絢乃 《座すひと》

奨励賞 すー 《Nirvana(涅槃)》

奨励賞 すー 《Nirvana(涅槃)》

その他の入選者は以下の通り。 田中七星、早川実希、宇野嘉祐、大野稜奈、伊藤尚尋、芳賀雅之、中原麻貴、樋口真惟子、柏木菜々子、安藤光、藤田遼子、甲斐夕加里、梅田賢作、崔恩知、加藤寛史、田中慶次、原田有希、中平さやか、西浦康太、淺井ハルオ(本名:浅井治子)、村瀬都思、MIZO(本名:溝口宜勝)、宇城翔子、村中歩(本名:山﨑歩)、森下智子、山内透。 なお、全入選作品および選考評などは次号で特集紹介。 入選展は3月2日(月)~7日(土)まで銀座・フジヰ画廊と銀座・ギャラリー和田の2会場で行われる。


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