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えっちゃんの中国レポート  第79回「江上越展『君の名は? ―Your name?』ホワイトストーン銀座新館」」

ホワイトストーン銀座新館にて江上越展『君の名は? ―Your name?』を開催します 11月1日(金)〜24日(日)、個展を開催します。以下はリリースからの抜粋です。 能動的誤認識は人間本能の一部である。言語、絵画でも、厳密には正確な翻訳と伝達はできない。多くの部分は受け手によって意義が変化していく。このズレは永遠に消えないけれども、ズレがあるからこそ、新しい生命が生まれる可能性を残しているのではないだろうか。小さな隙间にすぎないけれども、それは原点に戻り、物事の深層にある本質を垣間見る機会となるのではないだろうか 江上越

江上越: 君の名は?

江上越は日本で生まれ、ドイツHFG(University Of Design Schwäbisch Gmünd)、北京・中央美術学院へ留学。豊富な海外体験からコミュニケーションの可能性を再考し、言語の起源を含むさまざまな学問領域から探求しています。とりわけ、言葉による社会の再考に傾注しています。彼女の「プロジェクト」は、そのサイトスペシフィックな現地調査と文献資料で国際的にも高い評価を得ています。直近では「In to the light... Etsu Egami solo show」(ドイツ)、「Dialogue beyond 400 years」(ロンドン)、「This is not a Mis-hearing game」(北京)、「対話4000年―江上越個展」(千葉市芸術文化新人賞受賞プロジェクト)などの個展を開催。 今展は「ふるさとにおける対話」がテーマとなります。自己と他者との対話を追求してきた江上が試みる自分自身との対話は一体何を意味するのか。時間と空間がずれていく違和感、戸惑い、散逸する時間と記憶を収集し、いかに向き合うのか---過去・現在・未来をタイムスリップしながら交錯し、見つめなおします。

《にじいろ》 95cm125cm 油画

「エッセンス化、and/or、抽象化」、である。一方で出来事のエッセンスを取り出し、他方で造形的には一種の抽象化の方法を援用する。この二つのことを同時に、同じ地平で、同じこととして絵画化しようという試みが、ここで始まっている。 千葉成夫 江上越の芸術作品は人類のもつ逃れられない言語障害の発生問題と全力でコミュニケーションしようとする。彼女の今回の帰国展は、時空を超えた新たな対話と交流を構築するに違いない。 Jia FangZhou(中国美術評論家) 江上越の作品が伝えるように、彼女は最終的な答えを拒み、むしろ幻想的遊びへと招き入れ、ともに反対の動きへと近づきながら、間違いや失敗を排せずとともに、成功への希望を決してあきらめないのである。にじいろは、その点において異文化への隠喩ではないだろうか。 クラウス・シエベハール (ベルリン自由大学文化メディア学院院長)

《にじいろ》 117 x 91cm 油画

《にじいろ》 117 x 91cm 油画

江上越: 君の名は? 2019.11.01 - 11.24 レセプション: 11.01, 5:00 – 7:00 PM 会場:Ginza New Gallery 東京都中央区銀座6-4-16 Opening Hours: 11:00 – 19:00 Closed: 月曜 dotline 江上越・江上来の姉妹による中国レポートをお届けしています。 江上 越(Egami Etsu) 1994年千葉市生まれ。千葉県立千葉高校卒業後、2012年中国最難関の美術大学・中央美術学院の造型学院に入学。 江上 来(Egami Lai) 1999年千葉市生まれ。昭和秀英高校卒業後、中国最難関の美大・中央美術学院に入学。


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