えっちゃんの中国美大日記 第27回「世間をにぎわす若手アーティスト第一弾:譚天 自ら実験台となって現代アーティストの問題を問う」

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毎日5時間はいるというカフェでインタビュー開始 画面右が譚天

毎日5時間はいるというカフェでインタビュー開始 画面右が譚天

譚天
1988年生まれ イギリスのキングストン大学で美術を学ぶ。2015年第二回CAFAM未来展ビエンナーレに選ばれ、初の個展「第二個個展」を北京、空白空間で開く。

 

「私」がどのようにコンテンポラリーアーティストになるのか

江上:この「どのようにコンテンポラリーアーティストになるのか」というテーマはどこから来て、どのような体験からきているの?
譚天:プロジェクトの名前は「私がどのようにコンテンポラリーアーティストになるのか」。ここで、「私」は重要な点。作品自体それほど大きな意味はなくて、僕の角度から討論されるだけの作品になってほしくない。僕にとってこれらは長期的なインスタレーションで、他の人がどう見るのかは実際僕にとって重要でない。
僕の生命のなかで刺激的なことは本当に少ない、でもアーティストはいろんなことに敏感でなければいけない。だから僕が自らのことを位置づけを模索し続けた結果、僕は一人のアーティストになれないことがわかる。でもその状況の中で一人のアーティストになるには一番いい方法は模倣すること。

初の個展「第二個個展」のオープニングにて 画面左が譚天

初の個展「第二個個展」のオープニングにて 画面左が譚天

つまり、もし僕がアーティストになれない、アーティストになる資質をもっていないときに、自らの行いを通して、他の人が僕をアーティストと信じてくれれば、それはそれで僕がアーティストになりたい願いは叶う、だからこのプロジェクトを行うんだ。この長期的インスタレーションは、ずべての一線に活躍するアーティストの条件のもとで実施したいんだ。一流の話し方、把握度とコントロールの仕方、その経営方法と作品の作り方、そして視覚的達成後のネットでの拡散方法と、ぼくが見れること聞けることに基づいて行う。この結果が見てみたいんだ。この方法を通してアーティストになれるかどうか。
僕の敏感性や僕の態度なしで一流アーティストの方法でアーティストになる。でも今見るとこの可能性はありそうだね。僕みたいな人でも、個展が開けて、自分のコレクターがいて、そして絶えずインタビューしてくれる人、文章を書いてくれる人がいる。実際僕は表現したいことなんて何にもないんだ、あるいはコンセプトといった方がいいのかな?
僕はただ毎日ひとつのことをして長期的なインスタレーションをしている。演じているだけなのに、こんなことを所有できる。僕はもう現代アーティストの道を登っている。このこと自体すごく笑えることだよね。これらはすごく疲れるけれど、でも僕の作品は賢くて、僕の姿勢も楽なものだから。僕はただこの結果がみてみたいんだ。

江上:すごく多きい野望を持っているのね。

譚天ははにかみながら、深刻に考えていた。
彼の話す近づき難い、偉大で高級な「藝術」と何なのか。
藝術の本来の命題と現在の現状は相反するものなもかもしれない。野心のあるアーティストが今後どう変化していくのか、社会はそれを「現代アーティスト」としてみなすのか、楽しみだ。

初の個展「第二個個展」の会場外観

初の個展「第二個個展」の会場外観

個展「第二個個展」のオープニングにて 手前の作品は「Richard Serra +Kader Attia + Bruce Nauman + Mona Hatoum」

個展「第二個個展」のオープニングにて 手前の作品は「Richard Serra +Kader Attia + Bruce Nauman + Mona Hatoum」

個展「第二個個展」のオープニングにて

個展「第二個個展」のオープニングにて

個展「第二個個展」のオープニングにて

個展「第二個個展」のオープニングにて

譚天個展情報
第二個個展
会場:空白空間
北京朝陽区草場地
会期:2015.3.7-4.17

江上 越(Egami Etsu)
1994年千葉市生まれ。千葉県立千葉高校卒業後、2012年中国最難関の美術大学・中央美術学院の造型学院に入学。制作と研究の日々のかたわら、北京のアートスポットを散策する。ここでは北京のアート事情、美大での生活などをレポートしてもらう。