美術新人賞デビュー2019 受賞・入選者決定! 受賞6作家と作品を紹介
グランプリは野中美里さん
〈美術新人賞デビュー2019〉の入選者が決定した。ここでは、受賞6作家と作品を紹介する。
本誌主催の絵画コンクールとして2013年にスタートしたデビュー展も今年で開催7回目。応募総数203人の中から一次の書類審査を通過した96人を対象に、実作品による二次審査を実施。受賞作6点を含む入選全25点を選出した。
審査員は、昨年に引き続き、本江邦夫(多摩美術大学教授)、立島惠(佐藤美術館学芸部長)の2氏に加え、今回から作家審査員として新たに、諏訪敦、奥村美佳、瀧下和之の3氏が参加。
厳正なる審査の結果、グランプリに選ばれたのは、野中美里さん《いつまでも、あなたはいる》。野中さんは、1995年生まれ。武蔵野美術大学大学院に在学中。隅々まで描き込まれた豊かな表現が審査会場で一際目をひき、満場一致での受賞となった。野中さんには、賞金30万円と、副賞としてフジヰ画廊(東京・銀座)での個展開催の権利が授与される。
グランプリ
野中美里《いつまでも、あなたはいる》
油彩、木製パネル
続いて、準グランプリは、青栁友也さん《夜のラフランス》と八木恵子さん《夜はしんとして》。青栁さんは、1982年生まれ。東洋美術学校卒業。色を抑えた表現が重厚感を湛える正統派。
一方、八木さんは、1986年生まれ。筑波大学芸術専門学群・日本画コース卒業。流れるような線描と、銀箔による装飾が幻想的だ。両作家には、それぞれ賞金10万円と、ギャラリー和田(東京・銀座)での個展開催の権利が授与される。
準グランプリ
青栁友也《夜のラフランス》
油彩、キャンバス
準グランプリ
八木恵子《夜はしんとして》
岩絵具、墨、銀箔、和紙
また、奨励賞は3名。青木秀明さん《re born》、藤木貴子さん《静かな部屋》、山田晋也さん《絵画の天使》が選ばれた。
奨励賞
青木秀明《re born》
岩絵具、箔ほか
奨励賞
藤木貴子《静かな部屋》
岩絵具、膠、親和箔、麻紙
奨励賞
山田晋也《絵画の天使》
油彩、パネル
その他、入選者は以下の通り。
赤澤慶二郎、石松チ明、納義純、甲斐有季穂、上木原健二、後藤りさ、芹澤マルガリータ、そらみずほ、篁七有、田中佑、チヒロボ、中島淳志、野尻恵梨華、野田晋央、林不一、松本あかね、湯澤美麻、吉澤光子、吉増麻里子(五十音順・敬称略)
なお、全入選作および選考評は、次号(3月号)で詳報します。
入選全25点による展覧会は、下記の通り開催。
入選作品展
会期 3月11日(月)~16日(土) AM11:00~PM6:00
会場
〈第1会場〉フジヰ画廊 東京都中央区銀座2-8-5 銀座石川ビル 3F
〈第2会場〉ギャラリー和田 東京都中央区銀座1-8-8 三神ALビル1F