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【ミヤケマイ先生】自分を信じること、自分を疑うこと

撮影:Nacasa&partners Inc / 繁田 諭 プロの作家というものは、志してなるものかどうなのかは 私にはわからないところがありますが、この道に入ったきっかけは 仕事との両立が出来なくなった事と現実の世界との折り合いが悪い自分に気がついたことです。 なんとなく他に出来る事があまりなく、流れついたような感じかもしれません。 過去の経験から感じることは、若いころはもしくは仕事のありようが解らないうちは 仕事は原則断らないほうが結果として色々な事や人や物に出会ってよいような気がします。 人の意見は聞くけど流されないこと。 表現したいものを取捨選択するとき、アイディアに固執しないこと。 世の中才能がある人は沢山いますが、それを昇華できる能力とセンスと人格が必要です。 本当の意味でのオリジナリティーを持っていること、失敗を恐れないこと、 奇跡を信じ続けること、妥協しないこと。 柔軟性を持つこと、心身共に管理できること。他力本願でないこと。 あきらめないこと。作る理由があること。これが一番楽しみながらやれることであること。 そして〆切など普通の社会人として必要なことは守れること。 自分の仕事の普遍性と特殊性を理解すること。自分を信じること、自分を疑うこと。 賞を意識するより、内面の声、自分の色を出すことに重きをおいて掘り下げていってください。 皆さんの作品拝見できること楽しみにしています。
ミヤケマイ(みやけ・まい)美術家。横浜生まれ。 2001年より作家活動を開始する。現在無所属。


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