美術新人賞デビュー2016受賞・入選速報!

美術新人賞デビュー2016
グランプリは野間祥子さんに決定

 今年で4回目となる本誌主催の公募展《美術新人賞デビュー》の入選者がこのほど決定した。

 同展は本格的なプロ作家を目指す45歳以下の若手が対象で、入選作品は東京・銀座のフジヰ画廊、ギャラリー和田の2会場での展覧会に出品の他、グランプリ(1名)、準グランプリ(2名)受賞者は個展開催の権利を得られるのが大きな特徴。
 今年はエントリー総数が202件、1次の書類選考を通過した56点が最終審査の対象に。今年は本江邦夫(多摩美術大学教授)、立島惠(佐藤美術館学芸部長)の評論家2氏はそのままに、國司華子(日本画家)、石黒賢一郎(洋画家)、福井江太郎(日本画家)の作家3氏を新たに審査員に迎え、実作を前に厳正な審査を実施。入選・受賞26点が選ばれた。

 グランプリには野間祥子さんの《迷子はどこにも帰らない》(1991年生、武蔵野美術大学大学院在学中)が選出。一見日本画のようでありながら、透明水彩を用いた柔らかかつ深遠な作品。満票でのグランプリ選出となった。

野間祥子 迷子はどこにも帰らない グランプリ

野間祥子 迷子はどこにも帰らない グランプリ



 準グランプリには原野金一郎さん(83年生、創形美術学校卒業)、須惠朋子さん(本名:野﨑朋子、75 年生、女子美術大学大学院修了)の2名。原野さんの《red》は、アクリルで描かれた画面の独特の雰囲気が支持を集めた。須惠さんの《神の島より》は、日本画のしっかりとした技術の中に、砂を使って画面に凹凸をつけた独創性が評価された。
原野金一郎 red 準グランプリ

原野金一郎 red 準グランプリ



須惠朋子 神の島より 準グランプリ

須惠朋子 神の島より 準グランプリ



 また奨励賞には、鈴木明日香さん(83年生、東京藝術大学大学院修了)、藤田吾翔さん(本名:後藤翔太、86年生、名古屋デザイナー学院卒業)。ともにモチーフを捉える独特の視点が評価された。
鈴木明日香 麻睡 奨励賞

鈴木明日香 麻睡 奨励賞



藤田吾翔 ある窓の多い家 奨励賞

藤田吾翔 ある窓の多い家 奨励賞



 その他の入選者は以下の通り。
荒井志帆、伊藤拓哉、今枝加奈、潮田和也、宇野嘉祐、尾﨑慶子、粂原愛、佐藤龍生、塩見恭央、清水航、髙島美幸、竹田涼乃、竹原美也子、東條智美、にしざかひろみ、早川絵理、林田健、藤原泰佑、南花奈、山口弘彦、山下文明。
 なお、全入選作品および選考評などは次号で特集紹介。入選展は2月29日(月)~3月5日(土)まで、前述の2会場にて行われる。